あらためて「持ちつ持たれつ」(書記)

page_shumusho_staff_07

 

 昨年11月13日と14日に、茨城県常総市でのボランティア活動に参加しました。

 常総市は、九月十日の豪雨による鬼怒川の氾濫で、大きな被害を受けました。今回は、いずも曹洞宗青年会有志とともに現地に入りました。

 今回は現地にて水没した家財道具の運び出しや、避難所での行茶活動などを行いました。東日本大震災のボランティアの際にも感じたことですが、実際に現地で被災された方のお話をうかがって感じるのは、災害を境に人生が大きく変わってしまったことへのやるせなさと、特に家屋を失われたり大きな被害を受けた高齢の方にとっては、残された人生をいかに生きるかという自らへの問いかけと戸惑いです。それらに対しては一人では立ち向かうことはできません。家族親族、そして地域の人々、また時には初めて会う人たちの助力も必要です。

IMG_3192

 私たちは普段の仕事や暮らしの中では独立心や自主性を求められますが、それは時に人に手を差し伸べることをおせっかいだと感じてしまったり、人の力を借りることを恥ずかしく思ってしまうことにも繋がるように思います。「持ちつ持たれつ」という言葉がありますが、一人で100を抱えるのではなく、時には50を持ってもらうこと、その代わりに目の前で辛い思いをしている人の50を持ってあげること、そうして繋がっていくという世の中の見方が大切に思います。

 お互いが気兼ねなく「持ちつ持たれつ」できる世の中になればと願います。

ページトップに戻る