新旧入れ替え(若槻書記)

 松江市内を忙しなく選挙カーが走っている様子を見ると、いろんなことが入れ替わる時期が来たんだなと実感する。年度の入れ替わり、世間では入学式、入社式、選挙。
 松江市長は上定昭仁氏に決まり、松江市議も選挙が終わり新しい年度が始まりました。
 曹洞宗島根県第二宗務所に属する団体は複数ありますが寺族会も婦人会も理事会や役員が入れ替わります。
 私が所属するいずも曹洞宗青年会も新旧入れ替わりです、いずも曹青は19期から20期に入れ替わり、来年はいずも曹青40周年を迎えます。諸々の事を慌ただしく感じる月でありました。

趣味の話です
 4月になり、花崗岩のシーズンも終わり、河原石など日陰の岩を登るシーズンに入った。
 11月~2月頃の寒い時期は、日中の日差しでも岩の温度が上がりにくいため花崗岩を登ることができる。近場で言えば岡山県に公開エリアがあるので友人と予定を組んで花崗岩に触れる機会を作っていた。対して河原石などがあるエリアは寒い時期は結露や、そもそも雪でエリアに入れないなどあるので場所を選ぶことになる。3月~6月頃までと9月~11月頃までは、気温が上がり切らず、かつ雪等の心配もないので、そのうちに河原石を触りに行くのだ。
 しかし、二月中旬に、山内の山作務で植物にかぶれ、散々な目にあった。完治までの一か月は公私共に雌伏の時であった。ハゼノキかウルシ科の何かにかぶれたのだろうと予想するが、最初の一週間オロナインH軟膏とチョコラBBだけで回復を図ったのがいけなかった。皮膚科の先生に「なぜもっと早く来なかったの」と年甲斐もなく怒られるほど悪化させてしまったのだ。水疱が全身に広がりトレーニング所ではなかった。もちろんクライミングも自粛。去年の緊急事態宣言下で一か月クライミングジムに行かなかった時以上に難儀してしまった。
 今シーズンは見送りかなと考えていたがここで耳寄りな情報が飛び込んできた。
 広島県戸河内に新エリアが開拓されたというのだ。開拓ときいてもこれを読む方はピンとこないと思う。そもそも今の登ることができる自然石も、先人達が山林を切り開き、岩を探して苔や土を落として綺麗にし、岩のこの面なら登れるだろうとラインを引いて、その土地の所有者にわたりをつけて、ようやくみんなが遊べる環境を作ってくれたのだ。その工程をざっくりと「開拓」というのだが、並大抵の労力ではない。長年遊ばせてもらっている戸河内某所に新エリアが開拓された。この一文でどれほどのクライマーが胸躍らせただろうか。まだトポが一般販売されていないのだが、友人の一人がコピーを手に入れた。シーズンの入れ替わりにこんな事を聞いて奮起しない者はいない。シーズン終わりの梅雨入りまで、世間の入れ替わりなど気にせず、変わることなくトレーニングである。
(書記 若槻哲成)

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