時代の移り変わり(所長)

 

ある檀家のお父様の17回忌の法要を執り行いました。法要の最中にお父様のある日の姿を思い出し、法要が終わってからお父様の思い出話をすることに致しました。

昭和3年から4年生まれの方と思いますが、戦後間もなくより勤務されておられたのではないかと思う。自宅から直線で6.5キロぐらい離れた勤務地へ自転車で通勤しておられたのです。帰宅するときは登り坂になるので自転車を押しながら疲れた様子で帰ってこられる姿をよく見たものです。道路は未舗装で砂利道でした。自家用車はもちろん無く、通勤はバスか自転車の時代でした。  

お父さんは家族を守るため、子供を育てるために、汗水を流しながら日夜頑張っておられたのだと思います。また、農家でしたので休みになると田んぼに出て農作業にも精を出しておられたことをつい最近のように思い出しました。

現在は自家用車も一人に1台ずつ、しかも道路は舗装され、雨が降ろうと雪が降ろうと暑い日でも寒い日でも贅沢三昧で通勤する時代になりました。

また、海外旅行に出かける人も多いが、外国人も日本の観光に来る人も多く見かけられます。また、文化の急な発達で世界の出来事も即時に伝わるようになりました。

少子高齢化が進み、地域によっては自治体が消えるという現象も現れるようになりました。5月5日はこどもの日。この日に発表された新聞の記事で子供が36年連続で減少し、少子化が加速しているとのこと。行末がとても心配です。

年を重ねた小生が思うことでしょうか。時代の移り変わりがとても速いように感じます。

 

(所長 青木壯文)

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