カボチャの歌(副所長)

 

 突然、檀家の方から「これいらんかね」と言いながら大きなカボチャを頂戴しました。この地域では、お米の他にも多種多様な野菜が精魂込めて栽培されています。それをいろいろな方から頂戴するのですからこの上なく幸せです。この季節ですときゅうり、なす、ピーマン、とうもろこし、さつまいも、トマト、メロン、スイカ、ジャガイモ、玉葱、キャベツなどまるで八百屋みたいです。感謝しながら大事にいただきます。

 特にカボチャは、いろいろな形や色があって楽しくなります。昔はごつごつとした日本カボチャが主流で煮るとなんとなく水分が多く柔らかくて甘みも少なかったと記憶していますが、最近は西洋カボチャが栗カボチャとも呼ばれ人気です。煮るとホクホクとして甘みが強くカボチャ好きにはたまりません。さらにβカロテン、ビタミンB1,B2、C,Eなどの栄養素を含んでおり、風邪予防、便秘予防、ダイエットなどに効果抜群です。

 調べてみると、カボチャはカンボジャを意味し江戸時代にポルトガル人がカンボジアから日本へ持ち込んだそうです。原産地はアメリカ大陸。年間の収穫量は中国が7,000,000トンで世界収穫量の3分の1をしめています。日本では北海道が一番で82,900トン。全国収穫量の約2分の1強です。種類は大きく分けて日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャ(金糸瓜など)ですが、改良されたり、交配されたりしていろいろなカボチャが栽培され販売されています。

 レシピもいろいろありますが工夫して煮て食べるのがスタンダード。カボチャスープ、マヨネーズ焼き、甘辛焼き、酒のつまみに塩きんぴらも結構いけそうです。カボチャは皮がかたく、そのままだとかなり長く保存出来ます。中には冬至に食べたり、正月まで使えるものもあります。

最近の猛暑をのりきるには野菜であれば栄養豊富なカボチャがお勧めです。カボチャを食べましょう。

 

カボチャ3首

 包丁を入れていいかと問う時も朱(あか)いカボチャはほほ笑んでいる

 いっぱい土の臭いと幸せを村のカボチャがつけてころがる

 突然「これいらんかね」ずっしりと青いカボチャが手の上にのる

 

(副所長 楫野光範)

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