「カレンダー」(佐野書記)

 当宗務所は、今月十日と十三日は盆期間により「休所日」だった為、本日は久々の「開所日」となった。
一年は上半期と下半期で分けられるが、私は毎年盆期間が終わると、「今年も半分終ったな」と感じる。七月下旬からの施食会(せじきえ)法要と盆行事という大きな法要をおつとめしてほっと一安心、半分終ったという心境だ。
 
 さて、今年の七月と八月のカレンダーに戸惑った方は多かったのではないだろうか。
東京五輪の開会式や閉会式に合わせ、本来十月十一日の「スポーツの日」を五輪開会式
の七月二十三日に、前日の二十二日に同十九日の「海の日」を移動、八月十一日の「山の日」を日曜日で閉会式がある同八日に移し、翌九日が振替休日となった。正式決定が昨年十一月末になった為、修正が間に合っていないカレンダーや手帳が多い。
 七月になって、この一連の日付変更に気付かれた方が多かったのではないだろうか。

 しかし、今年は前半の行事でも毎年二月三日だと思い込んでいた「節分の日」が二月二日だった。ただし、「節分の日」が二月二日になったのは、一二四年ぶりのことらしい。
「春分の日」も三月二十一日ではなく、二十日だった。これらは、人為的に決定したことではなく、太陽の通り道である「黄道」等の関係により、必ずしも毎年同じ日にはならないらしい。
 九月は当初カレンダー通りだが、十月十一日は「スポーツの日」で休日だったが、前述の通り移動した為、平日となった。要注意だ。

 カレンダーは見るものであり、また、自分の予定を書き込むものである。
 毎年、「今年は○○する!」と思っていてもなかなか書き込めない予定がたくさんある。
私が望む○○は一人ではできない…。

日日是好日(にちにちこれこうじつ)

毎日が良い日となるように努力する、良いこと悪いことという判断から離れて、今この時を生きる。

私の大切な今年後半のカレンダーは今日から始まる。

 *このたびの大雨により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復旧と、皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。
 


書記 佐野晃孝

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