「スポーツの秋」(佐野書記)

 きたる9月23日は、2020年東京五輪(オリンピック)の予選を兼ねた奥出雲町「第64回布勢地区町民体育大会」開催の日だ。現時点において大会関係者からの正式な出場要請は、まだ届いていない。だが、私の韋駄天(いだてん)ぶりを知らぬ人はいないはずだから、2、3種目、いいや、4、5種目は出てくれとの要請は必至だろう。

 私は、体を動かすことが好きだ。普段から、先走ったり、空回りしたり、後ずさりしたりと、とにかくせわしなく動いている。世間の私に対する印象は、「肩ひじ張った強面(こわもて)住職」だろうが、それは誤解だ。夜毎(よごと)の千鳥足で鍛えた体によって、頭よりも腹を抱えるお寺を目指しているのだ。

 足にはいささか自信がある私だが、手には自信がない。私自身のある問題においては「奥手(おくて)」であるという手厳しい評価があるからだ。この件について、何か「奥の手」はないものかと高禅寺の「千手観音(せんじゅかんのん)」様に毎日手を合わす。先手必勝・千手必笑、奥出雲の地で一人、もんもんと過ごす日々は続く…。

       (書記 佐野晃孝)

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