『インド・世界遺産中の世界遺産(タージ・マハル)』~Buddhist Circuit Trainの旅~(堀江副所長)

前回からの続き!

 

youTube動画

https://www.youtube.com/watch?v=U-uSDS2R9A0

 

IRC(Buddhist Circuit Trainの旅)日本語版プレゼンテーション

 

 今回の仏跡参拝も7日目に入り仏跡としは最後の訪問地舎衛城(しゃえいじょう)のシュラバスティーからアグラに向けて出発します。夕食は車内でとの事でシャバスティーの駅にはすでに列車がホームに入線しており、早速ダイニング(食堂車)に案内されました。ホームに停車中に夕食のようです。列車での夕食は最後になりますが、車内での食事は全て本場のインド料理です。香辛料がたっぷりでお米もバサバサのインディカ米です。初めは全くインド料理には合わず喉を通らず控えめでしたが、もう7日間もインド料理づくめでしたので何とか喉を通るようになりました。食事ごとにメニューがあり毎食約10品~12品で最後はデザートとマサラティー(インドチャイ)で締めです。また、献立にはやはり宗教的な関係でしょうか通常のベジタリアンとノンベジタリアンの二種類がありました。ノンベジの方がやや香辛料は強いようです。

 夕食が終わったところで自室のコンハートメントに帰るとゆっくりと列車が動き始めました。シャバスティーからアグラまでは約900Kmを約10時間の夜汽車となります。少し時間をおいて隣の食堂車に行ってみました。すでに営業時間が終わっており照明も落とされて夜汽車の雰囲気満点で窓から夜の車窓の明かりを眺めていると、食堂車のボーイが何故か私に気を使ったのでしょかチャイを持ってきてくれました。ところが、照明を明々と付けてくれましたので夜汽車の雰囲気どころでは無くなりました。おそらく、セキュリティーの問題でもあるのでしょう。英語のできそうなボーイだったので「次どこに停車するのか?」とスマホの翻訳アプリを使って尋ねると、「ノンストップ!」との事でアグラまで約900Kmを無停車で突っ走るようです。駅通過に車窓での感覚ではおよそ100Km/h以上のスピードの走行てはと思いますが、非常に安定した走行でほとんど揺れもありません。さすが、日本の新幹線(標準軌)よりも線路幅の広い広軌の強みでしょう。

 

 インドにはイギリスの習慣が残っておりボーイにその都度チップを払う習慣があります。今回のツアー中はチップ払う習慣の無い日本人には面倒くさいとの事で後からまとめて払う事にしてもらいましたが、せっかく気を使ってチャイを用意してくれたボーイには10インドルピーを渡しました。ところが、後でツアーコンダクターにその話をしたら払いすぎだと言われました。

世界遺産中の世界遺産タジマ・ハル(インドアグラ)

 

 翌朝7時ごろボーイがモーニングティーを持って来てくれました。8時には朝食の用意が出来るのでダイニング(食堂車)に来るようにと伝えてきました。ちょうど朝食後にアグラの駅に到着しましたが、駅からタージマ・ハルへはそんなに遠くなく貸し切りバスではなく電動の力車でした。よく海外の観光地の入場料には自国民価格と外国人価格とがよくありますが、タージマ・ハルの場合ま約5倍の様でした。日本円にして約600円ほどでしたからインド人は約120円ほどになります。

 

 日本人のインドに対するイメージとしてお釈迦様のお生まれになった国(実は現在で言えばネパール)でインド人は仏教徒だと大きな勘違いをしているようです。現在のインドではヒンドゥー教徒が約80%で仏教徒は仏教発祥の地でありながら信仰者はごくわずかで人口の0.7%に過ぎません。お釈迦様の誕生は確定しておらず紀元前500年あたりと推測されていますが、インド国内での仏教教団としてはお釈迦様滅後約100年頃のマウリア朝第3代王アショーカ王(漢訳・愛育王)期から12世紀頃にイスラームの侵攻によってインド仏教勢力は完全に壊滅しいます。現在のインド人のお釈迦様に対する感覚として「昔(すごく昔)、インドにはお釈迦様(ブッダ)という偉い人がいたらしいね!」位の認識しかありません。

大理石に埋め込まれたイスラーム模様

 

 今回訪れたタージマ・ハルは中東イスラームのムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルが遺言のひとつに、後世に残る墓を所望したとされ愛妃のために建設した総大理石のお墓です。タージマ・ハルの中央には小さな大理石の石棺が安置されている。総大理石のイスラム建築と大理石に埋め込まれたモザイクのイスラム模様と当時の建築技術はまさ世界遺産中の世界遺産と言われインドを訪れた観光客には外す事の出来ない観光地です。

ダイニングでの食事はノンベシも含めて毎食10~12品

 

 アグラを訪れた日がインドBuddhist Circuit Train(仏教徒の為のツアー列車)の最終日で、お昼過ぎにダイニングでの最後の食事となりました。アグラから最終地ニューデリーまでは100Km/h以上のスピード走る車窓を見ながら最後のインドを味わいながらの食事でした。このツアー列車は12輛編成定員200名の処50名しか乗っておらず、中国(広東)やシンガポール・タイやごく僅かなインド(仏教徒)人で言葉も一体何カ国語の言葉が飛び交っていたのか!しかし、8日間の同じ列車で昼夜を共にしていると言葉は通じなくともみんな友達のようにうち解けた雰囲気でした。食事が終わる頃になってインド最大の都市ムンバイ(旧ボンベイ)から参加した2人の女性が突然「バースデイ!・バースデイ!」とみんなに声を掛け始め、何かと思っていたらツアーコンダクターのひとりが誕生日のようで、ケーキを用意して賑やかなバースディパーティーとなってしまいました。

車内での突然のバースディパーティー

8日ぶりのニューデリーに無事到着

 

 最終到着駅のニューデリー・サフダルジュンカ駅には約30分の早着で今回参加したみんなが手を振りながら別れを惜しむ姿には、今回とても充実したインド仏跡ツアーに参加したとしみじみ思いみんなと別れを惜しみました。

 

 現在のインドの仏跡ツアーは、インドは道路のインフラが全く整備されておらず遺跡と遺跡間の移動に非常に時間的ロスも多く体力勝負の旅となりますが、全区間列車での移動は非常に体力的にも楽で初めてのインド仏跡の旅には、列車(7泊8日)のファーストクラスの費用が日本円で128,000円(当時の円レートで)とANA航空運賃86,000円(成田往復)にホテル1泊分とリーズナブルでベストプランとなります。しかし、主催者のIRC(インド国鉄)の日本へのプレゼンテーションが全くされておらす、結局日本国内の代理店では手配が取れずIRCとの直接交渉となってしまいましたが、ツアーの参加中にIRCの担当者に日本の代理店にプレゼンテーションをお願いしておきました。

 

 インドからの帰国便はニューデリー空港が深夜でしたので、少し時間の余裕があり空港近くに日本人ビジネスマンがよく利用し、日本人用に大浴場と日本食の店がある空港近くのダイヤパーク プレミアムホテルinオルガオンに一端寄って一週間ぶりに大浴場に入りお寿司を食べてから空港に行く事にしました。尚、このホテルには平日の日中には日本人のコンシェルジュがいますので、直接の電話連絡で簡単な車の手配などはしてくれますので大変便利です。

 

 帰国便ではさすがに疲れたのか搭乗後すぐに眠りについてしまい、翌朝朝食時(機内食)にANAのCAに起こされました。無事に成田空港に到着すると空港内では防護服を着た人が目に入り「なんだ、これは!」でした。以後、インドは新型コロナウイルスによるインド全土のロックダウンで、もう少し帰国が遅くなれば帰国出来ない処でした。

 

危機一髪!にてインド仏跡旅行は完結!

 

ニューデリー・ダイヤパーク プレミアムホテル HP(日本語)

http://www.diapark.jp/room/

 

ニューデリー・ダイヤパーク プレミアムホテル 紹介動画(日本語)

 

副所長 堀江晴俊

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