時の過ぎゆくままにこの身を任せて(岩田所長)

 コロナの発生以後、人の生活や社会の動きが大きく変化したが、大きな動きを見せたのが、ⅠT関連ではないかと思う。外出の自粛、自宅待機などによりテレワーク、オンラインによる会議、講習会、授業等多くの分野で取り入れられてきた。それは企業ばかりではなく、多くの個人にも拡がりをみせてきた。宗教界においても葬儀、法事の様子をライブ配信されるようになり、帰りたくても帰れない県外の人には好評のようである。

 宗務所の行事でも遠隔坐禅会、現職研修会をオンラインで配信したり、教化センターの講習会はオンラインでの受講であった。アナログ人間には、なかなかついて行けない面もあるが、指導を受けながら何とか仲間に加えさせていただいているところである。

 慣れない事をしながら、若き頃には、現代のような時代が来るとは想像もしなかった。ましてスマホがあれば何でも出来るなど考えもしなかった。そんなことを考えながら当時を振り返ってみた。住職になった昭和53年頃の資料作りといえば、ほとんどが手書きか枚数が多い時はガリ版刷りであった。稀にタイプライターを使用している人もいたけれど。

 途中で間違えれば全て最初から書き直さなければならず、緊張の連続の中での作業であった。その後、曹青会の事務局の頃ワープロ、コピー機、ファックスを取り入れ随分と楽になってきた。その頃、会議等で全員が電話とコピー機、ファックスがあれば集まらなくても会議が出来るのではないかなどと話し合ったりもした。今のオンラインでの会議に比べれば何とも幼稚な、しかし当時としては斬新な考えであったかもしれない。

 宗務所の数多くの機器を見るにつけ、最初に宗務所に入った頃の事務所宗泉寺には、コピー機が一台あるのみで、役職員もご老師ばかりで資料作りは手作業であった。パソコンも取り入れてはいたが、プリンターの持ち運びも大変で、その場で印刷できるワープロの方が使い勝手が良かったように思う。パソコンを持っていたとはいえ、専ら文書作成が主で、ネットに繋いで何かをしようという考えはあまりなかったように思う。また、前任の伊藤晧元師からパソコンのフロッピーディスクを譲り受けたが、当時は互換性がなく役に立たず新たに作り直さねばならない状況でもあった。 檀家管理ソフトは比較的早めに入れていたので、今では非常に役立ち助かっている。

 日進月歩のⅠTの世界、今後どれだけ進歩していくのか全く予想がつかない。若い世代の人は現状が当たり前かも知れないが、中壮年の人はどうでしょうか、今ほど進んでいたのでしょうか。時に若き頃の苦労を思い出してみては如何か。

宗務所長 岩田?成

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