私の好きなこと(Ⅰ)(西古人権主事)

 私の好きなことの一つに、博物館や美術館鑑賞があります。教科書等で見たものを生で見る感動が楽しいものです。
今年の1月、久々に東京は上野にある、東京国立博物館へ足を運びました。学生時代等で都内に住んでいた頃は、よく行っていましたが最近はなかなか・・・。

 今回の目的は「特別公開 高御座と御帳台」です。昨秋の即位礼正殿の儀で天皇皇后両陛下が昇られたものです。今回は特別公開ということで、観覧無料、また普段は見ることができない裏側も見ることができ、さらには撮影も自由ということで、これはぜひ行きたいと思い行ってきました。

 その日は、山陰の冬空と違って、雲一つない青空の東京でした。博物館に着くと入場まで30分待ちとのこと。多くの方々が楽しみにしている様子でした。建物の中に入り、いざ「高御座と御帳台」を拝見!「おぉ」と声が出るほど感動したことを覚えています。日本の伝統技術や匠の技がたっぷりつまり、きらびやかの中にも品がある感じがしました。今までテレビ等でしか見なかったものが、こうして生で見られた時間に感謝しながら、正面も含め様々な角度からじっくりと鑑賞することができました。裏側には階段があり、あのお召し物での昇り降りはさぞかし大変だろうなと感じました。また、「高御座と御帳台」に昇られた際の眺めはどんな感じだったのだろうと思ってもみました。

 大変清々しい思いのする鑑賞でありましたが、もう一つ思ったことがあります。それは多くの方々が、携帯やカメラ越しに鑑賞していた様子でした。何とか良い写真を撮ろうとパシャパシャとしながらの移動。レンズ越しだけではなくて、自分の目にしっかり焼き付けて欲しいなと思う私でありました。

(人権擁護推進主事 西古孝志)

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