11月30日、平成29年度檀信徒地方研修会が、島根県民会館中ホールで開催されました。
開会式の後、護持会活動報告では、第五教区護持会会長の玉木公秀氏から教区護持会の活動報告、第六教区潮音寺護持会長の井田博之さんから潮音寺の護持会活動報告がありました。
本年度の研修会は「食〜丹念に生きる〜」と題して、料理家で随筆家の辰巳芳子さんの活動を取り上げました。
まず「スープ教室受講報告」では、6月22日に辰巳さんの自宅での受講、12月20日に内弟子の対馬千賀子さんにご来県頂いて開催した当地でのスープ教室の模様を紹介、受講者のうち、第九教区養善寺副住職の西古孝志師と、第三教区洞光寺寺族の諏訪美子さんから、受講した感想や辰巳さんから甘受した学びについてご披露頂き、道元禅師の著書『典座教訓』との関わりにも触れられました。
休憩中には、辰巳先生から調理指導を頂いた「玄米スープ」が、参加者約500名に振る舞われました。
その後は、辰巳さんと辰巳さんの料理に関わる色々な方々の日々の営みを追った記録映画『天のしずく 辰巳芳子“いのちのスープ”』を上映。食は生活の一部であり全体。生命の根源そのものである食生活を丹念に紡いでいく、辰巳さんや登場人物の方々の様子を、参加者は興味深く受講しておられました。