【宗務所】9月1日、2日、現職研修会が、松江しんじ湖温泉『夕景湖畔すいてんかく』を会場に開催されました。
民俗学者の畑中章宏さんからは「災害・怪異・観音」と題して、畑中さんが専門領域として研究される「災害民俗学」についてのご講義でした。
修行の守護神である白山妙理大権現の本地仏・十一面観音と、水利祈願や水害慰霊との関係を表す事例などから、被災による言語化しづらく割り切れない感情の表象や、防災や減災の経験・叡智を体系化し伝承して、今の社会生活に活かす必要性についてご教授頂きました。
出雲市の真宗寺(真宗本願寺派)ご住職・堀西雅亮師からは「一人一人が安心して生きることのできる社会へ〜ことばや文化のちがいを超えて〜」と題して、出雲市の外国籍在住者がこの5年で倍増していることを背景として、出雲市で取り組まれている「多文化共生」の実践について、ご教授頂きました。