平成27年9月5、6日、宗務所現職研修会が参加者約100名を集め、松江しんじ湖温泉『夕景湖畔 すいてんかく』さんを会場に行われました。
この日行われた講座の内容は、以下の通りです。
講師 薄井 秀夫 氏(株式会社寺院デザイン 代表)
演題 少子高齢化と過疎化の中で、お寺にできること
〜コミュニティからコミュニケーションへ
寸評 「葬式仏教の価値向上」を謳う薄井氏によるコーディネートのワークショップを多く取り入れた内容に、参加者同士は活発な意見交換を交わすことができた。
講師 金子 宗元 師(曹洞宗総合研究センター委託研究員)
演題 「ともに願う」関係づくりを目指して
~『修証義』による授戒「発願式」の提案
寸評 特に在家に対して「授戒」「得度」の定義が難しい現状で、新たな提案としての「発願式」であったが、特に年長の受講者から、伝統的な「授戒」や「得度」の真価を貶めないか、という疑義が寄せられた。
講師 山口 完爾(人権擁護推進主事)
演題 「過去帳」等の記録情報に関する管理の徹底について
寸評 特に年回法要の貼り出しについては、各寺院で対応に違いがある。個人情報なのか、開示情報なのか。包括法人である曹洞宗も方針が定まっておらず(どちらかというと、個人情報として現勢に従い、非開示が望ましいという立場か)、現場である各寺院の賢明な判断が、より求められるように感じた。
評者:教化主事