2/14 曹洞宗島根県第一宗務所・第二宗務所による合同による「島根県布教講習会」が開催されました。
会場となった宗務所会館での現地参加とリモート、合わせて３８名が受講しました。
まず、花園大学教授の佐々木閑氏に「ネットカルマについて〜正しくものを見る力〜」と題してご講義を賜りました。
この講義の基調となったのは、佐々木氏が2018年に上梓された『ネットカルマ 邪悪なバーチャル世界からの脱出』。
その後のコロナ禍を経て、佐々木氏が示された業の世界観とネット社会の「一致」が現実のものとなりました。
詳しくは著書をご参照いただきたいと思いますが、近年僧侶が忌避する傾向のある「業論」をアクチュアルに再構築するための貴重な講義となりました。
人権学習では、島根県人権啓発センター指導講師の北尾裕之氏より「性は十人十色〜自分らしく生きる〜」と題して講義を賜りました。
最後の質疑応答では、受講者から、性差の融解が進む現代への戸惑いとも取れる発言が相次ぎました。
いずれの講義も、伝統や教条、一般道徳と個人の信条を見つつ、如何に「而今」の教えを学び説くかを参究する機縁なったと思います。(教化主事 記)
