10/16 中国管区各宗務所の人権擁護推進主事による自主研修会が、隠岐の島町で行われました。
隠岐地方は古来より貴人遠流の地として独自の風土が培われてきましたが、明治初期に発生した「隠岐騒動」(別名 隠岐コミューン」は、「近現代の人権活動の嚆矢」とされるフランス革命より3年早い、世界初の住民自治だったと言われます。その一方で騒動の渦中には苛烈な廃仏毀釈が行われました。
まず一行は、国分寺と後醍醐天皇行在所跡を訪れ、重栖住職から国分寺の概要と、隠岐コミューンの先駆性についてお話を伺いました。
次に廃仏毀釈で破却の憂き目に遭いながら、後に復興された「あごなし地蔵堂」を参拝。
その後、かつての竹島漁撈の拠点となった久見地区に移動し、「久見竹島歴史館」で管理人の八幡智之さんから館内の案内と竹島漁撈の歴史についての説明、久見に住む方々のお気持ちなどを伺いました。
そして、かつて地区内にあり、(八幡氏曰く)アシカの供養なども担った久養寺跡を見学。筆者はおよそ7年前以来の再訪となりましたが、以前より建物の傷みがひどくなっていました。