《曹洞宗の今年のことば》 相承…大いなる足音がきこえますか(所長)

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11月に入り、朝晩めっきり肌寒さを感じるこの頃、北海道では雪の便りもありますが、島根では山々の肌が色付きました。

今年も災害が多く発生し、犠牲になられた方に対しご冥福をお祈りし、また被害に見舞われた方々に対しお見舞い申し上げます。

さて、曹洞宗の大本山總持寺において、今年は二祖峨山禅師の650回大遠忌の正当の年でもありましたので、昨年から今年にかけて様々な法要や事業がなされました。

そして、平成36年には太祖瑩山禅師700回大遠忌が行われますが、この二つの事業を合わせて「御両尊大遠忌」と称して種々な事業が行わられています。

曹洞宗の教えを瑩山禅師様より受け継がれた峨山禅師様は、總持寺の基礎を築かれ、さらにその教えは、弟子達へと受け継がれ広まっていきました。そうした大いなる流れの上に私たちが存在しているのです。

私たちは、その教えをさらに未来に向けて伝えていかなければなりません。「大いなる足音」は、峨山禅師や歴代祖師の遺した偉大な足跡や教えを、我々が伝えるべき未来への足音とも意味しています。その足音に耳を澄ますということは、過去に学び、より良き未来を築くことなのです。大遠忌を良縁として、皆様のこころにも”大いなる足音”が響き渡ることを念願いたしております。

 私たちにも先祖があります。先祖を尋ね敬い、足音を聞き、今を生きる。そして、子や孫に伝えることが大切ではないでしょうか。(所長 青木壯文)

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