今朝は檀家のK様から「今とれたいちごです。食べて下さい」と言って箱にいっぱいのいちごを頂戴しました。赤い色がとても新鮮で朝の日の光に輝いて見えました。まばゆい子どもの笑顔のようでもあります。
こうしていただく親切はとてもありがたいことです。さっそくほおばると、甘い香りと味が体中に染みこんで来て幸せになります。
さて、いつもの悪い癖でしょうか、「なぜ苺かな」・・調べてみました。草冠に母と書くいちご、母は乳首を表しており、乳のような実がなる草と言う結論に達しました。江戸時代にオランダから輸入されたいちごが改良され、交配されていろいろな品種になってきたようです。また、どんどんランナーが出て子孫を増やすことから縁起もいい食べ物として人気があります。
人名でもいつも一番になるようにとつけられた「苺ちゃん」なんてのもありますから人気もそうとうなものです。品種もたくさんあります。赤くてまあるく、大きくてうまい「あ・ま・お・う」ほっぺが落ちるくらいうまい「紅ほっぺ」細長く柔らかくてあまい「章(あき)姫(ひめ)」香りがすばらしい「かおりの」などいろいろですが、この地域では最近は、章姫と紅ほっぺが主流です。
11月ごろから5月ごろまでが収穫時期ですが、今が最中なのかもしれません。50メートル位のハウスが立ちならびその中で腰をかがめての収穫作業が行われています。
いちご作りは収穫するだけでなく1年中作業が続き大変だと言われています。苗づくり、水やり、受粉のための蜂の世話もあります。積雪時にはハウスの雪かきも必要です。天気が続くと温度にも注意しながらハウスのビニールを開けたり閉めたりするそうです。こんな苦労の中で生まれたいちごを感謝しながらいただきました。
いちご2首
「ありがとうこんないちごの赤が好き」ここから始る村物語
懐かしい母の香りがするようで赤いいちごを手にのせてみる
(副所長 楫野光範)