カンボジア旅行記~完結~(梅花主事)

約30年前、カンボジア難民へ多くの方々から集めた衣料を送る「慈愛の衣類を送る運動」から「いずも曹洞宗青年会」のカンボジア支援が始まりました。そのころのカンボジアは和平協定が結ばれる数年前で、内戦が泥沼化し、減少傾向にあった難民も再び増加してきた時期だったようです。和平協定が結ばれてから徐々に難民キャンプは閉鎖され、難民への直接的支援から疲弊した国の経済発展支援、そのための人材育成・教育の援助へと変化をしていき、その歩調に併せ私たちの支援も内戦等で失われた教育を立て直す支援へと変化してきました。

カンボジアは内戦等によって多くの命を失いました。とくに1975年から1979年にかけてのポル・ポト政権政権時代には虐殺や飢餓などによって200万人とも300万人ともいわれる数の人が亡くなりました。その中の多くが教員や僧侶など知識人とされる人で、ポル・ポトが作り上げる新しい国(原始共産主義社会)には不要ということで処刑・虐殺されています。また、メガネを掛けているだけ、少しの読み書きができるというだけで知識人とみなされ、処刑されていたそうです。そして、学校などは破壊されたり刑務所などに使用され、教科書をはじめとした多くの書物が処分されてしまいました。

そのような背景もあり、国の再興、貧困からの脱却には教育の復興が課題となり、多くの国、多くの団体等が支援をしていて、私たちの支援も衣類を送る運動から約15年の月日を経て、平成8年に地方図書館の建設、そして平成13年アンドントロムン小学校の建設に到り、支援が形となって表れました。

この度のアンドントロムン小学校訪問は、平成13年学校建設前の地鎮式以来の訪問となりました。完成した小学校を目の当たりにする青年会の会員は私たちが初めてで、16年来の念願が叶いました。しかし、訪問実現に至るまでには、参加者の募集、旅行計画、旅費、学校訪問の内容等種々の問題がありましたが、ボランティア委員会のカンボジア研修、旅費の積立計画、カンボジアへの下見?旅行をするなど多くの方に協力、助言をいただきながら計画を進めていき、なんとか7名の参加協力をいただき、6名で小学校訪問を実現しました。小学校の子供たちと触れ合い、学び舎でのあの笑顔はとても素晴らしく、この小学校を卒業した子供たちが将来のこの国を牽引し、より豊かで、より平和なカンボジアを築いてくれることを切に切に願い、祈るところです。

ボランティアには4つの原則があります。「自主・主体性」「社会・連帯性」「無償・無給性」「創造・先駆性」

この旅に参加したことが今後のカンボジア支援をあらためて考え、未来を見据えた支援を進めていくきっかけになったのではないかと思います。

 

ある方に言われました。

「海外旅行に行くと人生観が変わったり、人生経験が豊富になったような気になる。」

・・・

・・・

・・・

・・・

「そんなことはないっっ!!!  旅行はしょせん旅行! 経験を豊かにしたいなら1日でも1週間でも汗水流して精一杯働くのが1番!」

う~ん・・・ごもっとも・・・

でも、やっぱり共に異国の地を歩んだことで、会員同士の繋がりが強くなり、多くの事がかけがえのない思い出とそれぞれの今後の糧となったアンドントロムン小学校訪問旅行だったと思います。

 

「寺の和尚、見てきたような嘘を言い」

このような言葉があると聞いたことがあります。

 

そうです。私は、出発直前にインフルエンザの脅威にさらされ、カンボジアに赴くことなく二年間のアンドントロムン小学校訪問旅行幹事の務めを終えました。

 

あ~ぁ・・・行きたかったな・・・

おわり

 

生徒たちが校門から列をなして出迎えてくれました。

 

日本からのお土産として、文具や玩具などをプレゼント

なわとび

けんだま

折り紙

平成13年に訪問した先輩たちが植えたマンゴーの木。大きくなりました。

(梅花主事 大野道源)

ページトップに戻る