今後を憂う(佐藤副所長)

暑かった今夏も何とか収まってきたように思われます。暑さ寒さも彼岸までとは言われますが、平年よりはまだ暑いようですけれど、このように劇的に収まるとは思いませんでした。もっとも、またぶり返す危険はありますが。

今年の暑さは格別で、あの律儀な彼岸花が彼岸の入りの時点で一本も出ていないという光景を目の当たりにして、こんなことが毎年起こるとしたら、やはり大変なことです。

さて、彼岸会です。寺町では曹洞宗寺院7カ寺が日替わりで両祖忌と先祖回向を行うことになっています。今年は瑩山禅師の700回大遠忌の年です。御正当は太陽暦では9月29日。太陰歴では旧の8月15日です。そうです中秋の名月の日です。つい先日のことでしたね。

私は現在龍覚寺と全龍寺を兼務していますので、今回は21日と22日に法要を行いました。2カ所のしかも連日の会場設営と言うのも中々辛いものがあります。神経が集中できないというのが一番の問題です。若い者にあれこれ指示しながら整えるのですが、出席者のまとめや読込みの整理など、どうしても自分がやらなければ成らない部分があるからです。まあ、すったもんだしながら、何とか始まって終わりました。

気になる事は、法要参加者が増えないということです。コロナ前から減少傾向にはあったのですが、いきなり半分以下になってしまい、それから戻りません。そういえば、お墓参りの人も全体に高齢化しているのが顕著になってきました。顔見知りの檀家の人も老齢に成ってきました。もちろん若くなることはないというのは解っているのですが。

自覚が少ないのですが、私自身も他人から見れば老けてきているのでしょう。

ページトップに戻る