ここ数日、涼しい日が増えてまいりました。秋の足音が少しづつ近づいているように感じる今日この頃です。お盆が終わり秋の足音と共に、お彼岸へ向け心身共に準備をと思うところです。
さて、昨今の社会を見るに、心を痛める事件や経済中心、損得の為には手段を選ばない行動。自己中心的精神構造への変化というものが、人と人との絆、信頼感を希薄にし、人間不信、生活不安などへつながり、これから将来を担ってゆく若者たちに大きく影響を与えています。悲しいことであります。
しかしながら今、この時こそ、人間ひとりひとりがそれを感じ取って、お互いの不安や悲しみを少しでも減らしてゆけるよう「自」ではなく「他」を思いやることをお互いに深めてゆかねばならないと感じてやみません。お釈迦様、道元禅師様、瑩山禅師様、歴代祖師様のお力をお借りし、みなが助け合い、あたたかい光景がたくさん観える社会になって欲しいと願います。
(庶務主事 菊川清治)