超国宝 (西古教化主事)

 発表された時から興味があった、奈良国立博物館にて開催されていた、『超国宝‐祈りのかがやき‐』を5月に鑑賞してきました。朝早くに出発しましたが、会場はすでに長蛇の列。会場に入り最初に展示してあったのが、法隆寺に安置されている百済観音です。近くで全身を鑑賞することができようになっており、大きくすらりとした姿にしばらく見入ってしまいました。この造形が長い年月守られてきたことにも感動を覚えました。

その後も『超国宝』という名の通り、今まで教科書等で見たことのある品々を人の波にもまれながら鑑賞して歩きました。写真とは違って本物を近くで鑑賞することは本当に勉強になるものです。こんな大きさなんだとか、裏側はこうなっていたんだと、写真等ではわかりづらい点も鑑賞できることが醍醐味の一つです。展示されている仏像もその一体一体に祈りや願いが込められて造られ、長年祀られていたのでしょう。その想いを感じながら鑑賞することも有難い時間です。

今秋には、東京国立博物館にて『運慶 祈りの空間』が開催されます。これはぜひ鑑賞に行きたいと願っているところです。

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