「油断大敵」―「急がば回れ」(岩田所長)

 今年の現職研修会は、数日前から動きも遅く予測不明な台風が発生し、開催が心配された。

たとえ島根県は大丈夫であったとしても関東方面が荒れた天気になれば、飛行機が飛ばず池田先生の到着叶わず中止の可能性がある中、進路が気になる数日間であったが、幸いにも好天に恵まれ無事開催でき安堵した。しかし、この間、全国各地では集中豪雨により多くの被害が続出し、余りにも自己中心的な安心感、考えに反省をしたところであった。

 被害状況の中、多くの車が河川敷、アンダーパス、街中の駐車場でも水没していたが、

まさか自分の愛車が水没してしまうとは誰しもが想像だにしなかったと思う。

 ニュースを見ながらかつて自らその経験をしたのを思い出していた。過去にも大雨の中現職研修会が開催されたこともあったが、私にとって現職研修会の苦い思い出がある。 開催年は覚えていないが、まだ玉湯町の麗雲荘が会場で午後から翌日の午前中までの日程であった。

宗務所役職員ではなかったので急ぐ必要はなかったが、当日は朝からの雷雨の中、 会場に向かった。いつもの通り玉造の温泉街を抜け、山陰本線の高架下のアンダーパスに差し掛かった時、片側通行止めとなっていた、前を走行中の観光バスが引き返し始めた、通行止めとなっていたからの動きであったであろうが、あまり気にすることもなく通行止めまで進んでみると、全面通行止めなく反対車線は通れそうであり、しかも大量の水が溜まっているとは予想もしないで、これなら通行できるとの安易な考えのもと、先へ進んだのであるが車は止まってしまい、浮いた状態ではなかったが、次々と水が浸水してき慌てて必要な物はカバンの中に押し込み、まだドアが開く状態であったので何とか出ることが出来、確かガソリンスタンドであったかと思うが、事情を話し関係先に電話をしながら現場に帰り哀れな愛車を見つめていた。やがて県職員がきて状況説明をしている中にレッカー車が到着し、松江のトヨタに運ばれたが、どうやってトヨタに行き自坊までどのようにして帰ったのか全く覚えていない、おそらく動揺と自分に対する怒りが入り混じっていたのであろう。

 着替えを済ませ遅くなったが会場に到着するや、多くの参加者から心配をする言葉と共に笑われたりもしたが、自分勝手な思い込みと状況判断の悪さ、油断大敵、急がば回れの格言を思い知る一日であった。

                                 岩田泰成

 

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