ついに現れたコウノトリ放鳥の春(岩田所長)

 4月の中頃、娘が駐車場すぐ近くの電柱に留まっているコウノトリの写真を見せてくれた。これまでに地区内で見たという話は聞いてはいたが、また、巣塔近くの田圃で見たことはあったが。すぐ近くに来たのは初めてであり、ついに来たかと喜んでいた中、数日後には近くで飛び回っているのを見かけた。

 大東町では2017年に初めてコウノトリペアによる繁殖が確認されたが、この年は育雛途中にメスの親鳥が誤射により死亡したためヒナ4羽は保護収容して人工育雛され

その後、繁殖地から約1,5㎞離れた地点で放鳥されたのは記憶に新しい。誤射についてはよく見かけたという人は、シロサギと見違えたというが大きさがかなり違う、羽の先が黒いし見間違えたというのはおかしいなどと話題になった。

 翌年には同じオスと別のメスによる繁殖活動が確認された。2019年からは市立西小学校校庭に設置された人口巣塔上にて繁殖されてきた以来9年連続でヒナが誕生し、大東町交流センター、加茂町神原の人口巣塔にても繁殖が確認されたと報告されている。

 ちなみに、コウノトリは肉食でドジョウ、カエル、ヘビ、ネズミの他、魚類、バッタ等の昆虫類を食し、一日に500グラム食べるとの事である。中でもヘビが一番効率の良いエサであるとの情報は、民生委員の会合で写真を見ながら女性の話であるが、それを聞いた別の人が家の近くで頭と骨だけのヘビを見たと言われ、まんざら嘘の情報ではないようであった。巣塔近くではヘビの数が減ったとも言われた。

 最近は、直接見ることもなく寂しい気がするが、またの訪れを楽しみにしているところである。

所長 岩田泰成

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