古に戻る 2 (佐藤副所長)

以前、当時、鹿島町の善福寺の住職をしている兄弟子から、善福寺の法事は朝檀家に行って朝課をして、昼に改めて法事に行くというようなことを言っていました。私が住職をしていたころには、そのようなことは無かったのですが、改めて考えてみると朝課をしていたということは以前は法事を泊まりがけでしていたと思われます。昔は自動車など無いから全て徒歩にて行き来していたはずです。そういえば善福寺の本堂に駕籠が飾ってありますので、法事の時はそれに乗っていたのでしょう。

そういうことを考えると、善福寺の法事は、まず4人ぐらいで迎えに来て住職を駕籠にのせ道具を担いで施主家に向かい、塔婆を書いたり法事の準備、逮夜法要をして、その日は宿泊。翌日朝課をして朝風呂に入り、昼に本法事をし、墓参り、終わって供養膳につき、帰りは皆で寺に送り、寺参りをしてやっと解散というなかなか大変な行事だったと思われます。これが葬儀だと、それこそ二泊ぐらいして準備をしていたのでしょう。

ちなみに、寺町の龍覚寺では、松江は城下町で檀家は長屋ぐらしが多かったので葬儀・法事は寺で行うのが普通で、現代は皆郊外に出て家も立派になりましたが、変わらず寺で行うのが普通になっています。加えて墓も大抵山内にありますので、法事の所要時間は1時間以内で全て終わってしまいます

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