時期尚早か後の祭りか(若槻書記)

あっという間に8月になりました。

今年もお施食・棚経と行事が続き、体に疲れを感じながらこの季節を進んでいくのだと覚悟しながら日々を過ごしています。

 

疲れが溜まってきた

そんな時はハチミツです。

 

今春初めてハチミツを採取する体験をした私は自分の敷地内でも飼えないかと思い色々やってみた。するとどうだろう。調べると二ホンミツバチは自然に居ついた群れを飼うしかないという。環境を整えることはできても基本運任せ。山内の石灯篭の隙間に巣を作る彼らが、採蜜もできる人工の巣箱を選んでくれるかは全くわからないのだ。キンリョウヘンというラン科の花を育ててミツバチを引き寄せるという方法もあるそうだが時間がかかる。どうなるだろうと期待と不安を感じながら待っていたが、なんと運よく我が家の巣箱に群れが入った。あとは適度に巣箱を足したりしながら基本はほったらかしである。天気の良い日にブンブン飛び回り蜜を集める姿を見つつ、ハチミツの収穫はいつできるかなと時期を図っていた。

入居して三か月、群れが大きく育ってきていよいよ収穫となった。我が家で初めての採蜜である。約3㎏のハチミツが取れてビン詰めし、ほくほく顔をしていた最中事件は起きた。『巣落ち』である。収穫した日が暑すぎたのだ。ミツバチの巣が酷暑で柔らかくなっていたようだ。無残に落ちてしまった巣を取り除き、周りを飛び回る蜂が落ち着くのを待ったが、女王蜂が生きているかはわからない。このまま同じ巣箱に巣を作り直すのか、違う場所に逃げてしまうのか、女王不在で新しい蜂が生まれず群れが消滅してしまうのか。近所の養蜂仲間に相談したが、落ちてしまったものはしょうがない、自然のことだから成り行きを見守るしかないという。我が家のミツバチの群れはどうなっていくのだろう。

 

続く

 

書記 若槻哲成

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