今年も盆を送ることができました。松江の盆のクライマックスは宍道湖上での「灯籠流し」です。現在松江仏教会が主催していますが、元々は大橋横の源助公園で行われていた曹洞宗第三教区の川施食の人寄せとして始めたようです。時期としては、先代の時代、今から50年くらい前のようです。それが、近隣の他宗の寺院も巻き込んで作業を行い、ついには松江仏教会の一事業として今に至っています。現在、灯籠の材料は外注で行っていますが、当初はすべて手作りだったようです。灯籠の舟は塔婆を切ってくぎを打って作り、穴を開けて紙を立てられるように細工し、灯籠に立てる紙は短くなったロ-ソクを鍋で溶かし、それを塗って作ったそうです。
水質汚染が問題になった頃でもあり。回収の手間をはぶこうと、大型の灯籠を作ってみたり、多数の灯籠をひもでつないでみたりとしたそうですが、潮の満ち引きや風の方向が日により変わるので転覆したりと失敗も多く、色々試行錯誤があったようです。現在は灯籠流しを手伝って貰っている船頭さんにお願いして深夜に回収してもらっています。
朝ドラ「だんだん」では、灯籠流しのシ-ンを撮りたいと言われ、6月に寒さに震えながら灯籠流しをしたのは良い思い出です。
その灯籠流しも、一時は立正佼成会も参戦して結構な数になっていましたが今は撤退して松江仏教会のみが、定期で行っています。三教区の川施食会も大橋川拡幅ということもあり、とりあえず宍道湖大橋そばの白潟公園にて行っていますが場所が広く、自動車を使うには便利ということはあるが、すこし川が遠く、法要をしながら灯籠流しを見るということができず残念です。