珍しいお客さま(西古教化主事)

 夏の終わり頃、約40年ぶりとなるお客さまがありました。

 私が小学生の頃でした。雨の降る夜にとある大学の学生さん数名が「こんばんは」といらっしゃいました。野宿しながら自転車で移動、雨が降り今夜はどうやって寝ようかと思っていたところ、お寺の看板を発見。本堂の軒先で休ませてもらえませんかとやってこられたのです。その時私の両親は、軒先じゃなくて本堂に上がって休みなさいと言い、布団を出しご飯も出しておりました。次の日私は、その時の学生さんと一緒に自転車で遊びに連れて行ってもらい、楽しく優しいお兄さん達だったなと覚えております。

 その時来た方々があの時のお礼にと約40年ぶりに来られたのでした。60歳になるころに、同じメンバーでお礼に行こうと約束していたそうです。残念ながら私も父も不在だった為、母が対応しましたが飾ってある写真を見ながら沢山の思い出話をしたそうです。

 日々色々な出会いがありますが、一つ一つ大事にし感謝することを改めて考えさせられました。私もお会いしたかったです!

 
(教化主事 西古孝志)

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