祝の席の調理(糸賀梅花主事)

梅花主事を拝命しております雲松寺の糸賀一峰でございます。

10月中旬から11月前半に掛けて各教区に於きましてお祝いの法要が執り行われておりました。そこに梅花主事という名前でなく一寺院として随喜をさせて頂いておりました。その間に梅花大会もあったのでまさに諸事多繁な状況になっており、あっという間に10月が終わった気が致しました。

その中でも11月の2・3日にございました桐岳寺様の晋山結制が執り行われたのですが、なかなかの修行をさせて頂きました。この度は典坐寮の配役を頂き、半年以上前から打合せ等をしながら、直前にはメニュー作り・機材の搬入・大量の買い出し・仮設台所の設営などこのような行持がなければしないような事をさせて頂きました。特に機材はほぼ持ち込みですので非常に嵩張るので搬入に回数を要しました。

以前より何度となく典坐寮でこのような法要に随喜させて頂きましたが、毎回思うのはこの典坐寮というのは他の随喜の皆さんより夜一番遅くまで起きていて、朝は一番早く起きねばならないような寮舍なので心身共にタフじゃないと務まらない所だなとつくづく思っております。この度も2日の昼ご飯から4日の朝ご飯を作成しておりましてひたすら台所におりました。故に山内で行われている各法要は一つも見ておりません(笑)この度も私を含めた3名のご寺院とご寺族さん3名の計6名でこの度のメインとなります祝麺を作成させて頂きましたが…容器に盛り付けが始まる頃には接茶寮の方々や手の空いてるご寺院様にもお手伝い頂き、かなりバタバタとなりましたが何とか祝麺が始まる時間帯に人数分を仕上げることが叶いました。まさにこれが大衆の威人力ですね。正直間に合わないとかもと思っておりましたが…

因みに以下が作成されたメニューの一部となります。

桐岳寺 祝麺 メニュー 110人前  11月2日 夕方

 

・祝麺 うどん 

   薬味:ネギ・刻みノリ・胡麻・おろしショウガ・大根おろし・とろろ昆布

・煮物 ・シイタケ・人参・南瓜・油揚げ(キツネ)   

・昔豆腐の味噌漬け

・香茸の白和え (豆腐・人参・春菊・香茸)

・素揚げナスの煮浸し(甘酢浸し)   

・人参と大根の紅白ナマス   

・揚げ物  

・かき揚げ(ゴボウ・人参・三つ葉・大葉・玉ねぎ・ピーマン少々・紅ショウガ) 

・舞茸  ・アボカドと湯葉の包み揚げ ・蓮根の梅肉大葉の挟み揚げ

・ゴマ豆腐(禅味噌味衣)

・栗きんとん (栗・さつまいも)

・お漬物 (奈良漬・沢庵)

 

11月3日 朝 小食 オードブル形式  30人前

 

・粥 (玄米・白米混合)  ・昨夜の残りのウドン

・ゴマ塩(白黒半々) ・梅干し

・生麩の揚げ煮浸し ・ホウレン草のノリ佃煮和え

・白和え (昨晩の白和え+ミックスナッツ・ゴマペースト)

・焼き厚揚げのポン酢大根おろし乗せ  ・モヤシのナムル

・漬物 (奈良漬・沢庵)

 

3日昼 祝斎のお土産    胡麻豆腐   吉祥昆布

 以上でございました。

すべての作業が終わると同時にこんどは後片付けが始まるのですが…これがまた時間が掛かりまして…法要が終わった祭りの後の静けさの中、疲れた体に鞭を打ちながら原状復帰すべく片付けがまだもうちょっとあります。後何度かお寺にお邪魔してようやく公務終了となる予定です。

(梅花主事 糸賀一峰)

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