約束したこと(西古教化主事)

昨年10月から、仏縁に導かれ10教区舜叟寺の檀務をさせていただいております。

ちょうど1年となる10月1日に新しい行事をスタートしました。

タイトルは、夫婦で試行錯誤しながら「坐禅と朝粥モーニングの集い」としました。月一度のペースで、本堂にて坐禅と朝のお経と朝粥をいただくという内容です。案内が遅くなってしまい、口頭での告知はできず、郵送のみの案内となり、さぁどれだけの方々が興味を持って参加してくださるか心配しておりました。当日の朝、心配している中、ガラガラっと戸を開ける音がして1名、あ、来て下さったと思ったところへまた1名、初日は7名の方々に参加してもらい共に本堂にて禅寺の朝を過ごすことができました。

お寺の本堂で、法要や法事ではなく、人々が集まって共に「食」を通して過ごすことは、私にとってある方との約束でもありました。その方は、料理家:辰巳芳子さん。2012年に初めてお逢いする有り難い時間をいただきました。その時、辰巳さんから、「お寺という空間を最大限に活かして、<食>を通して生きることの確信を掴ませて下さい」との力強いお言葉をいただきました。この約束をいつか形にしたいと思っていたところ、様々な協力のもと今回ようやく、まずは一歩形にすることができました。この約束がしっかりと続くように今後も精進して参りたいと気持ちを新たにした、10月のスタートでした。

 

(教化主事 西古孝志)

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