曹洞宗宗議会には、平成二十二年に永平寺系總持寺系両会派の枠を超え設立された任意団体「宗会議員宗政研究会」があり私も参加しています。旧臘その勉強会に、一億総活躍社会担当大臣の加藤勝信議員を講師にお願いして話を聞く機会がありました。
昨年十月安倍首相は若者も高齢者も、女性も男性も、障害や難病のある方も、一度失敗を経験した人も、みんなが包摂されて活躍する社会」を目指した「一億総活躍推進室」を新設して「一億総活躍国民会議」を開催しました。
その骨子は、これまでのアベノミクス「三本の矢」を更に強化した新第一の矢 GDP六百兆円を目指す「希望を生み出す強い経済」、新第二の矢 出生率一、八%を目指す「夢をつむぐ子育て支援」、新第三の矢 介護離職ゼロを目指す「安心につながる社会保障」と言うことです。
現職の国務大臣ですので四十分ほどの短い時間ではありましたが、将来の国作りに向けて熱く語られました。
国会議員が「一億総活躍社会」に向けて展開されることは素晴らしいことですが、しかし我々僧侶としては、共に願い共に寄り添い、そして檀信徒と共に歩んでいくのは「総ほのぼの社会」「総やすらぎ社会」でなければと考えます。
皆さまのご家庭が安らかでそして、お一人お一人がご活躍される一年でありますよう、ご祈念致します。合掌(宗務所参与・曹洞宗宗議会議員 渡部卓史)