大きく変貌した駒澤大学 (岩田所長)

 既報の如く、過般 宗門護持会理事会、評議員会に出席してきた。日程は、午前理事会、午後評議員会、翌日は駒澤大学の見学であり、三台のバスに分乗してたどり着いた大学は、平成20・21年頃に視察で尋ねたことがあったが学内の様子は全く違っていた。

また、学生の頃の記憶も定かではないが、これまた全く違う様相であった。正門を入るとまっすぐに伸びた道の先に本部棟が見えた。確か左側には数棟の団地があったように記憶しているが、立派なマンションに変わっていた。本部棟の横でバスを降り最初に記念講堂に案内された。座席数1000を超える立派なホールで、檀上の石川順之理事長、各務洋子学長の挨拶を受け、永井政之総長には大学の歴史、建学の理念などの講話をお聞きした、1592年に駿河台吉祥寺に「学林」を設立。1657年に駒込吉祥寺に移転、1875年青松寺内に「曹洞宗専門学校」を開校。一年後に再び駒込吉祥寺に移転。1882年麻布(現六本木ヒルズ)に新築移転、校名を「曹洞宗大学林専門学校」とし大学の開校記念日としている。また、1913年現在地に移転、1925年「駒澤大学」と改称し2022年に開校140周年迎えた。現在約14,000人を超える学生が在籍している等のお話を伺った。

その後、説明受けながら禅研究館・禅文化歴史博物館等を見学し自由見学となった。

 特に目を引いたのが、種月館(3号館)で研究棟と一体となっている一階の学食は広大な

なもので、日本食・中華・うどん・そば専用・ファーストフードなんでもありのワンコインで食事ができ、学生時代の薄暗い定番の100円200円台の食事とは雲泥の差であった。

学食入り口には、セブンイレブンやキッチンカーまで存在した。

 研究棟の最上部に上ると駒沢公園、競技場、野球場が一望でき、公園もかなり違うものに

整備されてきたかと思うが、日体大の学生とよくキャッチボールをしていたのを懐かしく

思い出していた。

 見るもの全てが真新しく、かつてを思い起こさせるものは何もなかった。ただ、種月館あたりが軽食喫茶「パオ」であったとのこと、旧噴水池は撤去され花壇となり別な場所に置かれていたが、いずれ整備されるなどの話に、少しは学生時代に帰れたような気がした。

 弁当の配布があったが、出来たら学食で食事をしてみたかった。そんな思いを抱きながら

バスの中で弁当を食べ帰路についた。

 機会あれば皆さんもぜひ訪れてみたら如何か。

 

ページトップに戻る