就任のご挨拶
この度、昨年12月より島根第二宗務所の梅花主事を拝命致しました第二教区宍道町雲松寺の糸賀一峰でございます。出所が始まってはや3ケ月は経ちますが、業務が始まってみると一つ業務を進めると一つ判らないことが出てきての繰り返しでなかなか慣れるまでに時間を要するかと思いますが、まずはこの一年で所内での業務の流れを把握し、後の任期を全うしたく思いますが、所内の所員の皆さまや管区内外の御寺院様にはご迷惑をお掛けしないよう務めて参りたいと思いますので以後宜しくお願い致します。
さて、この度このようなご縁を頂いて梅花主事として宗務所に出ている訳ですが、まさか主事をすることになるとは思いもよらないことでして…僧堂での安居が終わり、さてどうしようかと思っていた矢先に御縁あってお声を掛けて頂き梅花流の御詠歌は始めることになったのが運の尽きと申しますか…大した実力もないままに宗務所や本庁の養成所に行かせてもらったり、師範会でお役を頂いたりと、何かと梅花流の御詠歌に携わることが増えてきて、ついには現所長老師にお声を掛けて頂くこととなるとは…
僧堂に安居する際の準備物として梅花流の御詠歌の法具一式があったのですが、それを準備して頂いた先代に安居前に「お唱えばっかりが御詠歌じゃないぞ、梅花流も布教だぞ。どうせやるなら主事や立派な師範を目指して努力しろ」と笑いながら話をされていたなと…それを聞き「自分はやってないくせに何言ってんだよ…」というのをふと思い出しまして、この度、実現の事となり複雑な気分です。
それはさておき、現体制の宗務所で板倉教化主事と机を並べて一緒に仕事をしているというのも実に不思議なご縁です。私と板倉教化主事は同級生でございまして…思い起こせば高校生の頃からの付き合いとなります。へたするとお互い小学校の頃サッカーをしてましたので既にその時点で出会っていたかもしれませんが…高校も大学も一緒で…その後一旦私は別の道に逸れるんですけども…ご縁を頂いてまたこの道に戻ってみると…青年会やら何やらまたご一緒する機会も増え…遂にはまたこうして机を並べることとなるとは…この世界が狭いのか…はたまた御縁に導かれているのか…そんなことを考える今日この頃です。
(梅花主事 糸賀一峰)