風と匂いと暑さと危険~カンボジア旅行記~(梅花主事)

私が所属しています「いずも曹洞宗青年会」は、SVA(シャンティ国際ボランティア会)を通じてカンボジアへの支援を諸先輩方より引き継いでいます。

昭和63年頃から今日まで約30年間、多岐にわたる支援を行っています。現在も募金活動で得た基金をカンボジアの教育支援として送り、活動を継続しています。

来年、その支援の中でいずも曹青会が建設に携わった小学校を訪問しようという計画があり、今回あくまで“SITAMI”という名目でカンボジアに仲間と2人で1週間行ってきました。そこで私が感じたこと触れたことをお伝えしようと思います。

 

関西国際空港から松江の上を通過して仁川空港(韓国)を経由し、トランジット5時間を入れて約12時間。夜中にカンボジアのシェムリアップ空港に到着しました。

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飛行機から一歩外に出ると冬の身体になっている私たちに絡みつく様に高温多湿の風が纏わりつきます。

カンボジアは11月から5月中旬が乾季となり、私たちが行った時も全く雨が降りませんでした。最初感じた湿度もすぐに慣れ、山陰の夏よりも過しやすく感じました。

しかし、日差しは大変きつく、日中は陽の光が容赦なくお肌を攻撃してきます。

現地ではトゥクトゥクを使って移動しました。

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トゥクトゥクとはバイクの後ろに屋根付きの座席を付けたような乗り物で、人力車のバイク版みたいなものです。

風を受けて走るととても気持ちよく、暑さを和らげてくれます。そしてカンボジアの景色をより肌で感じることができます。

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さて、カンボジアの印象って何が浮かびますか?

“アンコール・ワット”

アンコール遺跡群は大変素晴らしいものです。

“危ない?”

確かにまったく安全とは言えない国です。外務省も注意喚起をしています。家族や周りからは「くれぐれも気を付けて」とことのほか心配を掛けました。

“貧しい?”

日本のような裕福な国ではないです。しかし今は急激な経済成長を遂げつつあり、そのことで貧富の差が大きくなっても来ています。

 

しかし、アンコール遺跡も危険さも貧しさも国の歴史も私がイメージしていたものとは少し?違うカンボジアがありました。

私は「ポル・ポト政権」だけがカンボジアの諸悪の根源と思っていましたが、そこに至るまでのプロセスがあることを知ることができました。ですが、ポル・ポト政権によってカンボジアが大打撃を受けたことは間違いありません。失われかけた文化・教育を取り戻すことでこの国が豊かで平和になっていくんだと学んだ旅だったのです。

つづく

(梅花主事 大野道源)

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SVAカンボジア事務所所長 玉利氏よりカンボジアの教育や概況について伺いました。

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