全国各地で熊の出没が多発しております。
こちらのサイト熊出没データを解析してみた(1/3) 熊の出没 | OPSBlogを見てもらえばわかる通り、本当に全国どこでも熊との遭遇が珍しくなくなってきました。
【島根県のクマ目撃マップ】目撃情報をマップで可視化(8月21日更新) | 山陰中央新報デジタル
こちらでは島根県内の目撃マップが見られますが、山間部だけに限らず町部でも多く目撃されていることがわかります。
連日ニュースで取り上げられていたので皆さんが御存知でしょうが、8月14日には北海道知床半島の羅臼岳で、登山中の26歳の男性がヒグマに襲われて亡くなられるという痛ましい事件が起きてしまいました。
同行していた友人は、登山道の脇の茂みに引きずり込まれていく男性を助けようと、熊を素手で殴り、必死に抵抗したものの、熊は男性を引きずって茂みに消えていってしまったということです。
翌15日には男性が襲われたとされる場所付近で、捜索隊が熊の親子3頭を目撃、駆除しました。その後、警察官が熊の傍で遺体となった男性を発見したという事でした。
知床における環境教育や普及啓発、野生生物の研究保護を行う「知床財団」が21日発表した調査速報によりますと、襲われた男性と一緒に下山していた友人は、「熊除けスプレー」と謳われる商品を所持していて、使用を試みましたが、噴射できていなかったとのことです。
この「熊除けスプレー」は、ヒグマに対応した製品ではなく、再利用品だった。という事なのですが、どういう事なのでしょうか。
ここにある「再利用品」というものがどういった物だったのかは詳細な記述がありませんが、粗悪な模造品や、外装を新品同様に作った中古品が各種通販サイトに出回っており、本物と見分けられず購入できてしまう様です。
こうした「もしも」に備えて購入する商品は、手元に届いた段階で試射する事も少ないですし、1本5000~15000円と単価も高いので悪質な業者からすれば良い商品なのでしょう。
買うとなると高価ですが、レンタルサービスも有るようで、1日1000円程度で貸し出している所もあります。
私も、人から貰ったスプレーが1本家にありますが、実際山に入るときには持っていくのを忘れてばかりおります。実際にどこまで通用するものかはわかりませんが、気を付けていきたいと思っています。
参考
2025年羅臼岳登山道におけるヒグマ人身事故に関する調査速報(お知らせ)|知床財団|世界自然遺産「知床」にある公益財団法人