第四十二回中国曹洞宗青年会いずも大会 併催 禅文化学林を終えて(西古人権主事)

第四十二回中国曹洞宗青年会いずも大会 併催 禅文化学林を終えて

 11月18日、松江市ホテル一畑にて開催した、第四十二回中国曹洞宗青年会いずも大会 併催 禅文化学林に予想を上回る多くの方々にご参加いただき誠に有難うございました。

 今大会のタイトルを『食縁』としましたが、「食」のみならず様々なご縁に助けられた大会となりました。

 大会に先立ち開催した、「精進料理教室」も好評でした。講師としてお呼びした広島県:吉村昇洋師・神奈川県:折橋大貴師・東京都藤井小牧氏には、それぞれの会場において工夫を凝らしたメニューを考えていただき、多くの方々に精進料理に触れあっていただきました。また講師の3名には、パネルディスカッションも務めていただき、「五観の偈」を中心に実体験に基づいたお話をしていただきました。

 そして今回メイン講師として、岩手県正法寺山主盛田正孝老師をお迎えし、「食を通して生き方を問う」という演題でご講演していただきました。盛田老師が考える「食」について熱く語っていただき、聴衆も熱心に聞き入っていました。
そして、もう一つ力を入れたのが、「食」を考える機縁としての資料冊子です。道元禅師が記された『典座教訓』『赴粥飯法』を一般の方々にいかにわかりやすく、また日々の生活でどうやって活かせば良いのか、参考になる資料です。いずも曹青正会員が知恵を出し合って作りました。まだ若干残部ありますので、興味ある方はぜひどうぞ。

 今大会を通して本当に多くのご縁の中で生かされていることをさらに感じることができました。私たちにとって必要不可欠な「食」、時にはおろそかにしてしまうこともあるかもしれませんが、「食」は栄養を摂るためだけではありません。大地や生産者、数えきれないつながりの中にいます。それを意識するだけでも、日々の「食」に対する思いや行いが変わるのではないでしょうか。

(人権擁護推進主事 西古孝志)

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